胸椎圧迫骨折
脊椎での圧迫骨折は、椎骨の椎体と呼ばれる部分が押しつぶされます。骨折する場所で多いのは、第11胸椎から第2腰椎です。
圧迫骨折の原因でもっとも多いのが、高齢者の骨粗鬆症です。若年者でも事故などにより発生したり、腫瘍である場合もありますが、それほど多くはありません。
骨粗鬆症になると、骨の中がすかすかの状態になり、しりもちをついた程度で骨折することがあります。特に高齢の女性は注意が必要です。
症状は痛みが背部や腰部に発生します。骨折した椎体の破片が脊柱管内に入り込み神経を圧迫すると、下肢のしびれや痛み、麻痺などの症状が現れます。ほとんど症状がない人もいます。
圧迫骨折は予防が重要です。若いうちから骨粗鬆症にならないための食事と運動、年をとったら転倒などしないような注意が必要です。