胸椎の病気
胸椎は頚椎と腰椎の間にあり、12個の椎骨が椎間板をはさんで並んでいます。胸椎の特徴としては、肋骨とつながる関節があります。
それぞれの椎骨には椎孔という穴があいていて、それが、並んでトンネル状になっています。これは脊柱管と呼ばれ、これが、脳から続いている脊髄の通路になります。また、椎骨と椎骨の間には、脊髄から枝分かれした神経根が通る椎間孔という隙間があります。
上記のような構造により、大切な神経が守られているのですが、加齢にともなう変性などにより、神経のスペースが狭められることにより問題が発生します。
上肢(手や腕)には目立った不自由はありませんが、下肢のしびれ、歩行障害、排尿障害などの症状がみられます。
ここでは胸椎の病気のなかで胸椎後縦靭帯骨化症、胸椎黄色靭帯骨化症を取り上げます。
また、軽微な転倒や尻もちなどで発症し、直後から強い背部痛、腰痛が出現する、胸椎(腰椎)圧迫骨折も説明します。