胸椎圧迫骨折

脊椎での圧迫骨折は、椎骨の椎体と呼ばれる部分が押しつぶされます。骨折する場所で多いのは、第11胸椎から第2腰椎です。
圧迫骨折の原因でもっとも多いのが、高齢者の骨粗鬆症です。若年者でも事故などにより発生したり、腫瘍である場合もありますが、それほど多くはありません。
骨粗鬆症になると、骨の中がすかすかの状態になり、しりもちをついた程度で骨折することがあります。特に高齢の女性は注意が必要です。
症状は痛みが背部や腰部に発生します。骨折した椎体の破片が脊柱管内に入り込み神経を圧迫すると、下肢のしびれや痛み、麻痺などの症状が現れます。ほとんど症状がない人もいます。
圧迫骨折は予防が重要です。若いうちから骨粗鬆症にならないための食事と運動、年をとったら転倒などしないような注意が必要です。

胸椎の椎骨
■胸椎の椎骨

圧迫骨折
■腰椎単純写真側面像にて、第2腰椎が圧懐し変形している。
圧迫骨折MRI
■MRIにて、椎体の一部が脊柱管内に突出し、脊髄を圧迫している。

胸椎
■胸椎(横から見た図)
胸椎圧迫骨折
■胸椎圧迫骨折